11-12月 冬の始まり 霧氷 初雪
11月に入り、カラマツの葉が落ちるといよいよ冬の到来です。
朝の気温は氷点下が当たり前となり、夜中に霧が発生すると霧氷となります。
遠くの山々から始まる雪化粧 八ヶ岳
氷点下の朝は霧氷がおり始める。
小屋の外に満ちていた生命の気配も、一つ一つ静かになっていきます。
高原を去る者、残る者、新しく加わる者、群れる者、隠れる者…。
冬には冬の生き物たちの「暮らし方」があるようですが、夏に比べると本当に静かです。
それぞれの順応や工夫があり、どこかできちんと暮らしている。
私たちは、時々雪に残されたフィールドサインで彼らの存在を確認します。
朝起きて、いつも以上の「静寂」が窓の外に感じられたら初雪が積もったサイン。
雪はすべての音を吸収し、森の空間も草原の広がりもみんな包み込んでしまいます。
静かな静かな高原。人もほとんど歩いていません。
空気は澄み渡り、遠くアルプスの山々や富士山が手に取るように近く感じられます。
1-2月 雪原 スノーシュー
積雪が多くなってくれば、スノーシューで歩くのがおすすめです。
まずは湿原一周から、慣れてきたら蝶々深山や鷲ヶ峰、そして観音沢へ。広大な草原を自由に歩く開放感は絶大ですし、森や沢沿いは動物たちの足跡が集まっていて楽しいです。
幻日
ある霧の深い早朝に車山湿原から蝶々深山を超えて、物見石へと歩いた日のこと。雪原に立ち込めた霧が、日の出とともに周囲に拡散されていきました。風が生まれ、あたりは無数の氷の粒子が舞う。その時、東の空には息をのむような美しい光景が。
太陽を囲むきれいな虹の輪と太陽の分身…幻日です。
初めて見る光景にしばし呆然と見とれてしまいました。
冬のスライドショー
雪の中の散策は、寒さの中で夏以上に時間と体力を使うもの。是非ヒュッテに立ち寄って、足を延ばしていただけたら幸いです。 またご希望があれば、条件付きで宿泊対応も致します。お気軽にお問い合わせください。